転んで歯が欠けた!そんなときはどうするの??
小児歯科医の渡部です。
4月にケガのお友達が多いとブログに書きましたが、
5月も同じような状態が続いていました!
6月に入っても、朝から急患が続々、、、('◇')ゞ
昨日のような突然の豪雨、雷にあわてて、すってんころりん☆彡しないように気をつけましょうね。
さて、歯のケガ、治療編第2弾☆
今回は、歯が欠けてしまったらどうするの?
歯が欠けてしまった場合、
欠けた大きさや、欠けた場所がかなり重要になってきます。
痛みがある場合、冷たいものがしみる場合は、重症の可能性があります!
また、痛みがないため、欠けたけれどもそのままにしてしまった場合、
長い時間をかけて、バイキンが神経まで到達し、歯の神経を死なせてしまうこともあります。
そうならないためにも、欠けてしまった場合も、早めに歯科医院を受診しましょう。
さて、歯が欠けてしまった場合の治療法は、
まず、神経の治療をします(しなくてすむ場合もあります)。
ケガの場合、特にお子さんの場合は、大人の治療と違って、神経全部を取らなくても済む場合があります!
これは、小児歯科特有の治療法☆☆☆
しかも、通常は何回も通院しなくてはいけない神経の治療が、この方法だとなんと1回で終わってしまいます!!!
(適応でない場合もあります)
子供の歯、特に生えたばかりの永久歯の場合、根の成長が終わっていないことが多いです。
『根の成長が終わっていない=歯が短い』
このような状態で神経を全部取ってしまうと、成長しきれないまま、歯が短いままになってしまうのです。
そうすると、とてももろい歯になってしまいます。
そうならないためにも、神経を部分的に残しておく治療法があるのです。
そのあと、欠けた部分の治療を行います。
(神経の治療をした場合は、後日になります)
白いプラスチックで歯を補う場合と、
欠けた歯の破片が残っていた場合は、それをくっつける場合があります。
欠けた歯の破片をお持ちの場合は、乾燥しないように水(この場合は牛乳に入れなくても構いません)に浸しておきましょう。
乾燥すると、歯の色が変わってしまい、使用できなくなる可能性が高くなります。
先日、実際にけがをして来院したZくん。
上の前歯2本が折れてしまったとのことでした( ;∀;)
治療終了後の写真です。
向かって左が、欠けたところをプラスチックで治した歯、
向かって右が、神経の一部を取り除いた後、プラスチックで治した歯、
になります。
どちらも見た目は同じように元通り☆
遠方にもかかわらず、がんばって通ってくださいました!!!
まだまだケガをするお子さんが増えています!
みなさん、足元から見直してみませんか??
『足指姿勢教室』、ぜひ一度参加してみてくださいね☆