歯周病(歯槽膿漏)治療
こんな症状はありませんか?
- ブラッシングの時に出血する
- 口臭が気になる、家族に指摘された
- 朝、起きた時に口の中がネバネバする
- 歯と歯の間に物がはさまるようになった
- 歯肉がたまに腫れたりする
- 歯肉が下がって、歯が長くなった
- 以前よりも物が噛みにくい
- 歯がグラグラする
このような症状で来院された方の大半が歯周病です。
初期の段階ではなかなか自分自身で気がつくような症状は出てきませんが、症状が進行すると、自分でも気がつくような症状がしばしば現れます。
また、歯周病の妊娠中の女性に早産や低体重児出産が起きるリスクは健常者と比べ4.3倍程度高いと言われています。妊娠中は、ホルモンの変化などによって歯肉の炎症が起こりやすくなったり、つわりによって口腔清掃が不良になりやすいため、歯周病に罹りやすくなります。
歯周病による炎症性物質が子宮筋の収縮を引き起こして、早期低体重児出産の確率が高まると考えられています。
できるだけ早く歯科医師による検査をおすすめします。
歯周病とは
歯周病は、プラーク(歯垢)の中の細菌が歯の周りの歯肉や骨に炎症を起こす病気です。
さらに奥まで炎症が広がると、歯を支える土台である歯槽骨が破壊され、そのままにして置くと歯が抜け落ちてしまう病気です。
しかも、恐ろしいことに、歯周病は発症しても痛みがないため、自覚症状のないまま進行していきます。気が付いたころには、歯周病がかなり進行してしまっているケースも少なくありません。実に歯を失う原因の80%以上は歯周病もしくはむし歯によるものです。
歯周病の原因
歯周病の原因は歯と歯肉に間に溜まるプラーク(歯垢)と歯石の周りに繁殖する細菌が原因です。
プラーク(歯垢)
プラーク(歯垢)とは歯と歯肉の間に溜まる乳白色の粘性のある物で細菌の塊です。
歯垢1mg中には10億ほどの細菌が存在すると言われております。
このプラークの中にむし歯や歯周病の原因となる細菌がひしめいているのです。
歯周病の進行
健康な状態
歯と歯肉の隙間(ポケット)もなく、歯肉が引き締まっている。
軽度歯周病
歯肉が赤く腫れ上がり、歯を磨いたりカタいものを食べると出血することがある。
中度歯周病
ポケットの炎症が慢性化して、骨がとけはじめる。口臭もあり、歯が浮いたような感じがする。
重度歯周病
歯根を支えている骨がほとんど溶けてしまう。歯根が露出し歯のグラつきがひどくなる。
歯周病危険度チェック
- 朝起きた時、口の中がネバネバする
- 口臭が気になる
- 歯磨きは1分以内、1日1回未満である
- タバコを吸う
- 何か気になるところがないと歯医者には行かない
- ストレスを溜め込んでいる
- 歯が長くなった気がする
- 食べ物がはさまりやすくなった(歯と歯の間に隙間ができた)
- 歯肉を押すと白い膿が出る
- 歯磨きをすると血が出る時がある
- 歯肉が腫れている
- 指で押すとグラグラと動く歯がある
- 糖尿病と医者から言われた
10個以上 | ご自分でも歯周病を自覚しているはずです。早期に治療を受けましょう。 |
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7から9個 | 歯周病がかなり進行しているおそれがあります。すぐに検査をすることをお薦めします。 |
4から6個 | 軽度の歯周炎の可能性があります。このまま放っておくと中・重度へと進行してしまいます。一度歯医者さんでしっかり検査しましょう。 |
1から3個 | 軽い歯周炎の可能性があります。歯の磨き方を見直してみましょう。 |
0個 | 今のところ歯周病の心配はありません。定期的に歯医者さんに通って歯石の除去など、予防策を続けていきましょう。 |