歯の形がおかしい?(中心結節・先天歯・矮小歯・癒合歯)
生えてきた歯の形がおかしい?
まだ生えてくる時期ではないのに???
むし歯になったことがないのに、すごく歯を痛がるのは??
などなど
ん?もしかして普通じゃない??
と少しでも思った場合は、一度歯科医院を受診しましょう。
では、解説を。
①『生えてきた歯の形がおかしい』
乳歯の場合は、癒合歯の場合があります。
癒合歯とは、乳歯2本がくっついて生えてしまったものです。
歯と歯がくっついているため、その間がむし歯になりやすいです。
また、生え変わりの際、歯が大きいので自然に抜けない場合が多く、その場合は歯科医院での抜歯が必要になります。
永久歯がもともと欠損している場合もあり、歯並びの心配もあります。
永久歯の場合は、矮小歯といって、歯が生まれつき小さい可能性があります。
(多く見られるのは、小学校1年生以降に生えてくる、上の前歯(側切歯・大人の歯)です)
見た目に影響がある場合もあり、気になる場合は、プラスチックで歯の形を修正することもできます。
②まだ生えてくる時期ではないのに?
乳歯は6~8か月で下の歯から生えてくるのが一般的ですが、
生まれてすぐにもう生えてきていたり、2,3カ月で生えてきてしまう場合があります。
それを先天性歯といいます。
これは実際の乳歯なので、使っていかなければいけません(昔は抜いてしまうこともありましたが、、)
まだ授乳に慣れていないのに、歯があることで、お母さんが痛くてとっても苦労したりします。
少しでも痛みを軽減するために、歯を少しだけ丸めたりします。
③むし歯になったことがないのに、すごく歯を痛がるのは??
特に中心結節と呼ばれる歯の突起がある場合は要注意!
(多く見られるのは、小学校3年生以降に生えてくることが多い、小臼歯(大人の歯)です)
中心結節は、内部が複雑な構造をしているため、折れてしまうと、すぐに神経が出てしまう可能性が高いのです!!!
つまり、激痛!!!!
今までむし歯が全くなかったのに、小学校高学年になって『歯が痛い!』と初めて言ってきた場合は、
この中心結節が折れてしまった可能性があります。
中心結節は、その歯が生えてきてみないとあるかどうかわかりません。
もしあった場合は、突起のまわりを、折れないようにプラスチックで補強してあげると、
折れる可能性が低くなります。
このように、歯科医院での処置が必要な場合があります。
当てはまることがあった場合は、こどもの歯科にぜひご相談に来てくださいね( `ー´)ノ
【今回の写真は、『保育者が知っておきたい子どもの歯と口の病気 朝田芳信著 学建書院』からお借りしました。】