癒合歯(癒着歯、融合歯) 知ってますか?
癒合歯、(癒着歯、融合歯などともいいます)
を知っていますか?
お友達のお口をみていても、
しばしば、2本がくっついた乳歯が見られます。
特に下の歯の前歯。
(写真は上の歯です)
左右とも同じ歯がくっついている人もいれば、
片方だけ、という人もいます。
また一見、くっついているように見えなくても、
全体的に歯の本数を数えてみて、
反対の歯より大きな歯の場合、
その歯も癒合歯にカウントされる場合もあります。
癒合歯の場合、
歯と歯の隙間がないので、フロスを入れることが出来ず、
むし歯になりやすいです。
そのため、隙間にシーラント処置(むし歯予防処置)が
有効な場合があります。
乳歯が癒合歯の場合、
永久歯は3パターンが考えられます。
1⃣ 永久歯が2本普通にある
→ この場合、永久歯のためのスペースがたりず、
歯並びが、がたがたになる可能性が高いです。
2⃣ 永久歯は1本しかない(1本は先天性欠損)
→ この場合、スペースは十分にあります。
しかし、左右非対称の歯並びになることがあります。
3⃣ 永久歯も癒合歯
→ この場合も、スペースは十分にあります。
しかし、見た目に影響が出る場合があります。
永久歯がどのパターンになるかは、
レントゲンを撮影するとわかることが多いですが、
レントゲン撮影は、別途費用がかかる場合があります。
詳しくは歯科医師にご相談ください。
【今回の写真は、『保育者が知っておきたい子どもの歯と口の病気 朝田芳信著 学建書院』からお借りしました。】