上唇小帯切れたら、、、???
お口のケガで、多いものに、
上唇小帯を切った!というものがあります。
上唇小帯とは、
上くちびるの内側にある、粘膜のひだのこと。
『くちびるの位置を固定するためにある』
(小児歯科学専門用語集 第2版より)、
とのことですが、
それは発生学上(つまり胎児期に必要)のことであって
上唇小帯がなくても、お口周りの筋肉がしっかりあるため、
くちびるの形に影響は全くありません!( `ー´)ノ
つまり、
切れても全く問題なし!!!
歯科医院受診の目安は、
切れた後、血が止まっているか?
これだけです。
ここで、お口の中のケガのポイント!
口の中は、唾液があるので、
手や足のケガより、出血しているように感じやすいのです。
赤い絵具をお水の中に1滴たらしたところを
想像してみてください。
水面に落ちたとたんに、赤がばーっと広がっていきますよね?
お口の中も同じです。
出血の残りが唾液に混ざると、お口の中全体に広がり、
まだ出血しているように感じてしまいがちです。
あと、泣いていると
血行が良くなって、血が止まりにくいです( ;∀;)
ケガをした後、子供を泣き止ませてから、
(自分も冷静になってから(>_<))
落ち着いて口の中を見せてもらってください。
もし、こどもが見せてくれない、
血がだらだら出ている感じがする、
お母さまが不安、、、
などありましたら、こどもの歯科まで!
ちなみに、歯ぐきの傷は、
白っぽくなりながら治っていきます。
1日で傷がふさがることも。
(右の写真は、ケガをして1日後です)
上の方のピロピロが、上唇小帯のなごりです。
そのままで治っていきますが、全く問題ありませんよ(^_-)-☆