赤ちゃんのお口育て
Baby

赤ちゃんのお口育ては胎児の頃から始まっています
赤ちゃんは生後すぐから、お母さまの母乳を吸うことで、お口周りの筋肉や舌がしっかりと動き、あごの成長が促されます。しかし、胎児期の姿勢の影響により、生まれつきお口が開いたままの状態(お口ポカン)で、授乳がスムーズに進まないこともあります。
このようなお悩みがありましたら、お気軽に「こどもの歯科」の赤ちゃん歯科までご相談ください。
赤ちゃんの頃から歯科医院へ通うことの重要性
生まれてすぐにむし歯や歯周病の恐れがあるお子さまは少ないです。しかし、赤ちゃんのお口は日々変化するため、保護者の方の毎日のチェックと、歯科医院での定期的なチェックが重要です。
そのため、歯科医院へ行くことが「早すぎる」ということはありません!
例えば、「母乳が出にくいまたは母乳育児がうまくいかない」という場合、実はお母さま側ではなく、赤ちゃんの舌小帯や上唇小帯が短いことが原因の場合があり、切除などの早期介入によって改善することがあります。そのため、特にお口の中に異変がない場合でも、お口のトラブル予防のためにぜひお気軽にご来院ください。
当院では歯科医師、歯科衛生士、栄養士、助産師などさまざまな専門職種が連携をとることで保護者の方を支えます。

赤ちゃんがむし歯になる理由
赤ちゃんの歯が生えるタイミングをご存じですか?
歯が生えると、同時にむし歯のリスクも生じます。乳歯は大人の歯に比べてエナメル質が薄く、むし歯になりやすいという特徴があります。
感染の窓
生まれて間もない赤ちゃんの、お口の中には菌はまだあまりありません。しかし、生活する中でむし歯菌などのさまざまな菌がお口の中に入ってきます。
特に、乳歯の奥歯が生える約18か月から36か月までの間は、むし歯の原因菌が親子感染しやすい「感染の窓」と呼ばれ、注意が必要です。こまめに歯科医院でチェックを受けることが重要です。
赤ちゃんとのスキンシップやくしゃみなどでもむし歯菌感染の恐れがありますが、子育てする上で、赤ちゃんとのスキンシップはとても大切です。そのため保護者の方が、お口の中にむし歯がない状態を心掛けることが重要です。
「生後すぐ歯科医院デビューは早いかも」と思う方もいるかもしれませんが、乳幼児期のむし歯予防には、生活習慣と歯科医院でのチェックが大切です。
また、早い時期から定期的に歯科医院に通うことは、保護者の方がむし歯予防の正しい知識や歯磨きの方法などを身に付けることにもつながるため、結果として、お子さまの健全なお口の環境を作ることにもつながります。
親子でのお口育てが大切
安心して通える小児歯科
赤ちゃんを歯科医院へ連れていく際には、乳幼児の診察に慣れている小児歯科がおすすめです。
当院では、赤ちゃんやその保護者の方が安心して通うことができるように、3つのポイントを重視しています。
3つのポイント
POINT
赤ちゃんをはじめ、こどもの診察に慣れている
赤ちゃんをはじめて歯科医院へ連れていく、また通わせるとなると不安も多いのではないでしょうか。
当院は 「こどもの歯科」 という医院名の通り、赤ちゃんやこどもの診療に特化した歯科医院です。診療経験が豊富な歯科医師・歯科衛生士が在籍し、こどもの成長段階に合わせた適切な診療を行います。
また治療では「安全性を第一に」を心掛け、赤ちゃんが歯科医院に慣れることができるよう、やさしく丁寧な対応をしています。
保護者の方としっかり連携をとり、お口の健康を守るためのアドバイスも行なっています。気になることは何でもご相談ください。

POINT
楽しくコミュニケーションをとって診察をする
私たちはお子さまと同じ目線に立って話すことを心掛けています。診察室にはぬいぐるみや楽しい装飾もあり、リラックスできる環境づくりを大切にしています。
また、歯科医院は「ただ治療をする場所」ではなく、「安心して悩みを相談できる場所」であるべきだと考えています。そのためには、保護者の方とのコミュニケーションがとても重要です。「はじめての歯科医院、何をしたらいいの?」「この時期、日々のケアはどうしたらいいの?」といった不安があれば、どんなことでも、ご質問ください。

POINT
安心して通えるように丁寧な説明をする
お子さまの歯の健康を守るために、保護者の方との信頼関係を大切にしています。そのために、当院では、治療や予防について分かりやすく丁寧に説明することを心掛けています。
診療の際は、保護者の方にも安心していただけるように、「日頃、気になることはありますか?」「歯磨きはできていますか?」など、お子さまの生活習慣についてお伺いしながら進めていきます。小さな疑問でも気軽に相談できる雰囲気づくりを大切にしています。
また、お子さまの成長や発達には個人差があるため、「◯歳だからこうしなければいけない」と決めつけることなく、お子さま一人ひとりに合わせたアドバイスを行なっています。保護者の方と一緒に、お子さまのペースを大切にしながら、歯の健康を守るお手伝いをしていきます。

赤ちゃんにもフッ素(フッ化物)が重要
乳歯は永久歯と比べて歯質がやわらかく、むし歯になりやすい特徴があります。そのためフッ素を上手に活用しましょう。
フッ素の活用には、ご自宅と医院、それぞれの方法があります。
ご自宅
低濃度のフッ素を配合した歯磨き剤やジェルなどを使って、フッ素を歯に取り込みましょう。年齢に応じて、適切な濃度や1回の使用量が決まっているため、使用時は注意事項をよく確認してから使いましょう。
歯科医院
歯科医院では、高濃度のフッ素を3か月に1回くらいのペースで塗布する方法があります。歯質が強くなるだけでなく、むし歯になりかけた歯も再石灰化(酸で溶かされた歯の表面を修復する作用)するため、おすすめです。
乳歯(赤ちゃんのお口)の健康が生涯の健康に
一生の中で乳歯を使う期間は約10年ですが、この10年間に乳歯は多くの大切な役割を果たします。そのため、何でもしっかり食べることや歯磨きの基本などを身に付けることが重要です。
歯が生えた幼児期は、保護者の方の協力が不可欠です。こどもの頃からのむし歯予防の生活習慣が大人になってからのお口の健康につながります。
3歳未満のお子さまは午前中の診療がおすすめ
小児歯科学では、0~3歳児の治療は午前中に行うことが最適とされています。
この年齢のお子さまは午後になると食後で眠くなったり、お昼寝明けで疲れが出たり、不安定になりやすい状態です。その結果、せっかく上手に治療を受けられるお子さまも、治療嫌いになってしまう場合があります。そのため当院では、なるべく午前中の診療を推奨いたします。
受診の際は、おむつ・お着替え一式をお持ちください。また、直前の飲食は嘔吐の原因となり、場合によっては重篤な症状の原因につながる恐れもありますので、お控えください。
よくある質問
妊娠6か月です。赤ちゃんのための歯科アドバイスは受けられますか?
つわりが落ち着いたこの時期に検診を受けることは、とてもおすすめです。出産前後は通院が難しくなることもありますので、今のうちに検診を受けておくと安心です。
また、これから生まれてくる赤ちゃんのために、当院の助産師・管理栄養士によるコラボセミナーの受講もぜひご検討ください。
生後11か月で下の前歯が生えてきました。歯磨きは必要ですか?
歯磨きは必要です。加えて、お口の発達を促すための関わりも大切です。一度、小児歯科で専門的なアドバイスを受けてみてください。
ご両親の歯並びが悪く、こどもの歯並びが心配です。
妊娠中の姿勢も、赤ちゃんの歯並びに影響するといわれています。腰や膝の痛みがある方は、助産師などに相談し、腹帯の使い方や姿勢を見直すとよいでしょう。
上あごの3D撮影はいつから可能ですか?費用も知りたいです。
当院では、オーラルスキャナーを使ってお子さまの上あごの発育状態を3Dで撮影・診断し、500人以上のデータをもとに個別にアドバイスしています。
3D撮影が可能な時期はお子さまによるため、気になる方はご相談ください。費用は3,300円です。
足育にも取り組まれていると聞きました。どのようなことをしていますか?
歯並びや姿勢の土台となる足の発達はとても重要です。
当院では、理事長による足育セミナーを開催していますので、興味のある方はぜひご参加ください。

イラスト:きむらゆういち
あらしのよるにシリーズ
あかちゃんのあそびえほんシリーズ
1948年 東京都生まれ。多摩美術大学卒業。絵本・童話作家。
造形教育の指導、テレビ幼児番組のアイディアブレーンなどを経て、絵本・童話作家に。戯曲やコミック原作・小説など広く活躍中。
ゆうゆう絵本講座主催、純心女子大学客員教授。
代表作として『あらしのよるに』シリーズ(講談社)、『あかちゃんのあそびえほん』シリーズ(偕成社)がある。
お問い合わせ
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お口のお悩みやお子さまのお口で気になることがあれば、
東急東横線「祐天寺駅」東口2改札から歩いて1分の場所にある
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